わたくし、実はアメリカに行くのは初めてなんです・・・。厳密に言うと、グアム、サイパンには行ったことがあるのですが、ESTA申請が必要な場所に行くのが初めて。今回は初めてESTA申請をしたため、ESTAの申請方法を紹介します。なお、本記載の内容は投稿時(もしくは更新時)時点での情報となりますことをご了承ください。
ESTAとは?
ESTAとは「Electronic System for Travel Authorization」の略で、電子渡航認証システムのことを言います。以下の方に申請が義務付けられています。
・ESTAはビザ免除プログラム対象国の市民または資格のある国民であること
・現在訪問者ビザを所持していないこと
・短期商用・観光目的(渡航期間90日以下)で旅行する
・航空機や船舶で入国する
日本はビザ免除プログラムの対象となっていることから、短期旅行でアメリカに渡航する際はESTAの申請が必要です(グアム・北マリアナ諸島は、グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラムがあり、別途様式(出入国カード)の記入で入国可能のためESTA申請は不要)。また、陸路での入国では別途I-94W(出入国カード)の記入、提出となるためESTAの申請は不要となります。
申請に必要なものは?
ESTA申請のホームページでは、以下が申請に必要とされています。
・ビザ免除プログラム参加国発行の有効なパスポート
・申請毎に14ドルの費用が徴収され、クレジットカード(VISA/MASTER/American Express/Diners/JCB/)、PayPalでの支払いが必要
・連絡先情報
・該当先がある場合、直近の勤務先情報
合わせて、後述する申請方法を見ていただき、申請に必要な項目がすぐに記載できるように準備していきましょう。
申請はいつしたら良い?
ESTAの申請は、渡航の72時間前までに実施することが推奨されています。これは、ESTAの申請が受理されてから渡航認証を受けるのが72時間以内とされているためです。また、ESTAの承認が降りない場合もあり、その際は大使館・領事館にビザの申請が必要のため、渡航が決まった段階で実施するのが良いとされています。
ESTAは行くたびに申請しなければいけないの?
ESTAは一度申請し、渡航認証を受けると2年間まで有効になります。有効期間内であれば再申請すること無く、複数回アメリカへの渡航が可能となります。(ただし、パスポートの有効期限が2年以内の場合は、パスポートの有効期限まで)
ESTA申請方法
まず、ESTA申請のホームページにアクセスします。サイトESTAホームページ
「新規の申請」をクリックすると、同じページの少し下に移動しますので、そこで「個人による申請」をクリックします。(セキュリティに関する通告画面が出てきますので同意します)
最初のステップとして以下の画面のように免責事項が出てきます。免責事項、「The travel Promotion Act of 2009」ともに記載内容を確認し、合意して次に進みます。渡航認証を受けた場合は14ドル、渡航認証を拒否された場合でも4ドル徴収されることも書かれています。
次に申請者情報を入力します。ここでは以下の項目を記載します。
申請者情報を入力
◯申請者情報を入力
・姓/名
・性別
・他の名前または別称を使用していますか(使用している場合は、姓/名)
・生年月日
・出生した市区町村名
・出生国
・パスポート番号
・国籍
・発行日
・発行した国
・有効期限
・他の国から渡航用のパスポートまたは国家身分証明書を発給されたことがあるか(ある場合、発給国、文書の種類、文書番号、有効期限を記載)
◯別の市民権・国籍
・今現在、他の国の市民あるいは国民か(はいを選択した場合、市民権・国籍、経緯等を記載)
・これまで他の国の市民あるいは国民だったことはあるか(はいを選択した場合、市民権・国籍を記載)
◯GEメンバーシップ
・CBP GlobalEntryプログラムのメンバーか(メンバーの場合PASSID/メンバーシップ番号を記載)
◯両親
・両親の姓/名(両親が亡くなっている場合でも記載)
◯あなたの連絡先情報
・ホームアドレスライン1(必須項目、番地、町名を記載)
・ホームアドレスライン2(自由項目、階数、建物名等を記載)
・アパートメントの部屋番号
・市区町村
・州/都道府県/地方
・国
・電話のタイプ(自宅、携帯、勤務先を選択)
・国番号+電話(日本の国番号は81、番号は最初の0を抜いて記載。例えば携帯電話の場合なら9012345678)
・電子メールアドレス
・電子メールアドレスを確認する(確認のため再入力)
◯ソーシャルメディア(オプション)※オプションのため記載しなくても問題ありません。
・プロバイダー/プラットフォーム
・ソーシャルメディアの名称
◯勤務先情報
・現在、もしくは過去に勤務経験があるか(多くの方がはいを選択すると思われるため以下の項目も記載、いいえの場合は不要)
・役職名(空欄可)
・雇用主名(必須)
・ホームアドレスライン1(番地、町名)
・ホームアドレスライン2(空欄可。階数、建物名等)
・市区町村
・州/都道府県/地方
・国
・国番号+電話
渡航情報の入力
◯米国内の連絡先情報(米国への渡航目的は他国へ乗り継ぐためでない場合は以下を記載)
・氏名(滞在先ホテル名)
・ホームアドレスライン1(必須入力項目。番地、町名、ストリート名)
・ホームアドレスライン2(空欄可。階数、建物名)
・アパートメントの部屋番号(空欄可)
・市区町村(Los Angeles、Honoluluなど)
・都道府県(選択式。CALIFORNIA、HAWAIIなど)
・電話番号(米国先電連絡番号)
◯米国滞在先の住所(「上欄の、米国内の連絡先と同一」にチェックした場合は記載不要)
・ホームアドレスライン1
・ホームアドレスライン2
・アパートメントの部屋番号
・市区町村
・都道府県
◯米国内もしくは米国以外の緊急連絡先情報
・姓/名
・電子メールアドレス
・国番号+電話
適格性についての質問
各質問事項をよく読み、「はい」もしくは「いいえ」を選択します。
申請内容の確認
今まで入力した申請内容を確認し、「確認&続行」ボタンを押して次の項目の確認へと進んでいきます。
申請内容が確認できると、支払手続き画面に移ります。
支払い
上記画面の免責事項にチェックを入れ、「今すぐ支払う」をクリックすると、支払い方法の選択画面が出てきます(PayPalかクレジットカード)クレジットカードの場合はクレジットカード番号等を入力し支払いが完了します。
支払いが完了すると以下の画面が出てきます。
以上で申請は完了し、72時間以内に渡航認証の判定が下されます。
申請が認証されればESTA申請完了!
72時間程度たったら、再度ESTAのホームページで確認してみましょう。下のように「認証は承認されました」の表示が出れば完了です。
ESTAの申請は簡単です
初めてESTAの申請をしてみましたが、特に問題もなくスムーズに申請することが出来ました。ホームページは日本語に対応しています。各項目には「?」マークがあり、そこにマウスの矢印を近づけると、どんなことを記載するかのヘルプが出てきます。もし、それでもつまづいた場合でも調べればインターネットで記載例も出てきます。
ESTA申請代行サービスもあるようですが、オーストラリアと違って代理店の方が値段も高いです。ちなみに自力でやるより代行サービスの方が安いオーストラリアのETAS申請については以下の記事から。
この場合オーストラリアの方が変な気もしますが、アメリカのESTAは自分で申請したほうが良いでしょう。代行サービスはインターネット環境が無い方向けなのかなと思います。
ということで、年末年始や長期休暇でアメリカへ渡航を予定されている方はESTAの申請をお早めに。
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